日本遺産にも登録されている「⻄国三⼗三所観⾳巡礼」。その魅力を伝えるPR大使を2024年からつとめています。33の観音霊場を巡るルートは、1300年以上も続く日本最古の巡礼の道。人々の信仰や想いが積み重なり、深く染みこんだ霊場は、独特の清涼な空気がとにかく気持ちいいんです。自然に囲まれた景観も美しくて、そこにいるだけでリフレッシュして気持ちが前向きになります。

大のお寺・仏像好きとして、日本の伝統文化にも関心があります。日本の文化で私が特に素敵だなと思うのは、日本古来のものと、海の向こうから渡ってきたものがうまく混ぜ合わさって、独自の文化になっていること。外から取り入れたものを自分たちの味付けにして調和させて、さらに次元を高めているんですね。仏像もそうで、最初は中国大陸や朝鮮半島の仏像をお手本に造られていたのが、だんだんと日本独自の技術や表現が花ひらいていって。その片鱗を⻄国のお寺でも感じられると思いますよ。

一人でも多くの方に⻄国三⼗三所を知っていただきたい！という思いを持つ私にとって、「西国三十三所観音巡礼×HISTORY collabo ID」の新しい取り組みは大きな後押しになりますし、私自身、すごく心ひかれる内容です。住職と歩くウォーキングプランは、いちばん贅沢な参拝の体験かもしれませんね。実際にそこで生活をされて、毎日拝んでいらっしゃるご住職がお話しになる仏様や観音様のメッセージというのは、ひと言ひと言が実感をもって胸に響きます。

自分の好きなときに歩くプランは、心静かに1人で巡ったり、家族やお友達を誘ったりと、楽しみ方が広がりますね。観音様のお姿をじっくりと拝めるデジタルアートも嬉しい！例えば同じ千手観音菩薩でも、そのお姿はさまざま。受ける印象も爽やかだったり、なんだか熱血な感じがしたりと、いろんな発見があります。お寺のファンになって、仏像のファンになって、さらに住職のファンになって帰ってくる。そんな豊かな時間をぜひ味わっていただきたいですね。