滋慶学園COMグループ 高等課程・高等専修学校に設置しているVTuber専攻やバーチャル・パフォーマーコースは、国語や数学などの普通科目に加え、歌やダンス、トークなどのパフォーマンススキルや、最先端テクノロジーを学ぶ専門科目の授業を実施しています。現在、全国の姉妹校に本コースを設置し、VTuberやネットシンガーをはじめ、WEBやメタバースでの活動を目指す生徒が学んでいます。

スキルをはぐくむ実践の一つに、「SO.ON project LaV（ソーオン プロジェクト ラブイ）」があります。これはアバターから成るバーチャル・アイドルグループで、学校が展開するIPコンテンツです。アバターに対して、生徒が「中の人」になり、自分の得意なことを活かして歌やダンス、トークなどを担当します。配信活動や音楽ライブの開催、ミュージックビデオの公開、メタバースイベントへの参加など、多岐にわたる活動を行っています。

アバターの姿を通じて自分を表現し、一般のファンから褒められる、そのポジティブな反応を体験するうちに、生徒は自己肯定感を増していきます。プロテウス効果と呼ばれる、アバターの姿や性格に自分の意識が近づいていく現象です。そして、その体験は、生徒が本来の自分に立ち戻ったときにも、前向きで積極的な性格へと変化していきます。本当に、見違えるような成長を私たちに見せてくれます。

メタバースというと、どこか無機質な印象があるかもしれませんが、この個性的な表現力を活かした活動こそ、人間的な魅力が際立つと思います。近頃は、顔出しをしないアーティストが続々と登場していますが、作品やコンテンツの良さだけではなく、外見や年齢、性別、障害、病気など、あらゆるハードルを越えて、人間の魂や精神的な輝きに人々は惹きつけられています。バーチャル・テクノロジーをきっかけに、生徒一人ひとりが自分らしさを発揮して、夢や目標をかなえる力、新しいAI社会を生き抜く力を育成する。それが私たちの目指す教育です。

History collabo IDの「日本の文化を次世代に継承する」これまにない取り組みに共感し、新たな技術を取り入れた施策や企画に協力していきたいと考えています。